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初めて見た刺青 [つぶやき]

私の父は極道だった。前科4犯、4回刑務所暮らしを経験している。「初めての旅は府中刑務所だった」の記事を見てもらえれば分かると思う。山口組系の暴力団だったと思う。初めて極道の刺青を見たのは小4の時、勿論父も刺青をしていたが、それほど派手ではなかったので目立たなかった。山口組の幹部ともなるとやはり違う。と言うより極道にはどうしても見えなかった。ゴルゴ13のデューク東郷をイメージして欲しい。そんな感じの人が父の所に尋ねて来た事がある。紳士的で礼儀正しくとにかくかっこよかった。自動販売機の話をしていたようだ。1965年頃なので当時そんな便利なものはない。家の前に置いて欲しいというような会話だった。家にはやくざ者が終始出入りしていた。父が組長ではないのだが面度見がよかったので自然と集まって来るのだ。十数人が集まると決まって博打が始まる。腕まくりをしたその人の腕に彫られていた美しい絵に見とれてしまった。現代の若者はお洒落でタトゥーを入れているが極道のそれは見るものを圧倒する迫力がある。極道の世界も今では管理社会になり普通のサラリーマンと同じになってしまった。任侠の世界はもう見えない。


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