元サッカーの英雄は私のブルースハープに涙を流した [健康・ダイエット]
11月3日に脳内出血で倒れ、静岡市立病院に入院している従兄を見舞う為、12年振りに静岡駅に降り立った。駅から病院まで徒歩約10分、駿府城のお堀を眼前にして白い巨棟は聳え立っていた。私が15歳の時ここを訪れた頃はまだ木造で、とても古びた病院だった。市役所の隣にある日赤の方が遙かに近代的な病院に見えた。だが、ここには静岡では右に出る者がいないと言われる心臓外科の名医、東京女子医大の「榊原仟」の弟子の一人「秋山」先生がいた。そして私は19歳の時に心臓弁膜症の手術を受けたのである。従兄に会うのは31年振り、11月5日父が亡くなった時励ましてくれた従兄を今度は病人の私が励ます。それも私の思い出深い病院でだ。31年前の頃と殆ど変わらない従兄、だが元サッカーの英雄だった面影はない。口も利けず手足もまともに動かない。ただこちらの問い掛けには反応してくれる。早速ハーモニカを出し、吹いた。春夏秋冬、これは知らないようだったので誰でも知っている曲「故郷」「赤とんぼ」「聖しこの夜」を吹奏した。すると従兄の眼から一滴の涙が流れたのである。嬉涙かどうか分からないにしても、音楽がどれ程人間にとって大切かが分かった気がした。このたった一本の小さなブルースハープが奏でる音色でも、充分に人を感動させる事が出来るのである。脳に刺激を与える方法は幾らでもあり、希望は必ずある、諦めない事が大切。それは本人もそうだが、周りの人たちにも言えること。健康は失ってみて初めてその有難さに気付く。手指が動き、話す事が出来る、当たり前な日常がどれ程大切かを知ることだろう。
再度、おはようございます!TBありがとうございました。
状況と、そこで奏でられるブルースハープの「故郷」「赤とんぼ」「聖しこの夜」、想像するだにジンときます。
by sysy_sysy (2005-12-03 09:24)