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初めてのサイン

埼玉県に住む女性が私の本を片手にわざわざ尋ねて来た。サインがどうしても欲しいと言う事でよほど私の詩集が気に入ったようである。著者としてこれほど嬉しい事はないだろう。2月下旬から早い書店では並んでいたようである。予約をして2月中旬にはもう手元に届いた人もいた。あれから半年近く経ったのでもう何処の書店にも置いてないのかも知れない。毎日新しい本が生み出されては消えていく昨今、どんな本が売れるか分からない時代だから出版社も書店も売れそうな本を探すのに苦労している。出版社は著者の個人情報は本人の了解なしに外部には絶対漏らさない。まあ当たり前な事なのだが、その女性は出版社に電話してサインの事を告げ住所を聞いた。当然こちらにその旨連絡が入る。サイン会を開くほど売れればいいがそんな事は夢である。サインは数回頼まれて書いたが何処にサインをするか、本の場合大体決まっている。それは扉の何もない白ページ。芸能人じゃないので普通に自分の名前を書き日付と場所入れる。流石に最初は手が震えた、字が下手なので正直サインするのは好きじゃない。サイン慣れする日でも来ないかな。


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nurumayubiyori

その女性が喜ばれた様子が、目に浮かびました。
by nurumayubiyori (2005-12-02 20:09) 

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